小学校に入学したホサキング。
家から小学校までは1.6キロで、終始、川沿いを歩くルート。
こんな感じの田舎の小規模な川。
カメもいるし魚もたくさん泳いでいる自然豊かな川で、毎日観察しながら通学していました。
橋の上から川を見ると、岸際に波紋が立つこととがしばしばあり、正体を突き止めた僕は何度も捕獲を試みますが全く捕まえる事ができません。
小学1年生のガキンチョには捕まえられない動物もいるのです。
ちょうどその頃、穂崎家は新築中で親戚の庭師のおっちゃんが毎日のように庭木を植えに来ていました。
おっちゃんに、橋の下にいる捕獲不可能なモンスターの話をしたところ、あるものを手渡されました。
庭木の剪定をする時に使う、剪定ラインを決めるために張るナイロン製の真っ黄色のタコ糸でした。
その先端にコイ用の鈎を結んでもらい、おっちゃんから一言。
『あいつらはアホじゃけぇ、ソーセージでも葉っぱでも食いつく。目の前で動かしてみぃ。』
良い事を聞いた!
ホサキングは何を思ったか、すぐさま虫捕り網を持ち、川とは反対方向の畑に向かった。
そこで大型のチョウ、カラスアゲハをすぐさま捕まえて、迷い無く鈎にセットした。
川に向かったホサキングは橋の横に飛び出ている土管にそっと乗り、真下にアゲハチョウの付いた鈎を垂らす。
垂らして5秒も経たないうちにヤツは食いついた!
おっちゃんの言う通りだ!
タコ糸が手に食い込むことも気にせず、全力で糸を手繰り寄せる。
3メートルの高さを必死で抜き上げた。
おっちゃんからアドバイスを受けてから20分少々、ホサキングは巨大なウシガエルを釣り上げた!
ゴリアテという名前をつけてペットにし、友達に自慢した。
今見ても相当デカいウシガエルだ。
釣り上げてからはあまりの嬉しさに、半分、タコ踊りしながらウシガエル片手に帰ってきたそう。(母親談)
これがホサキングの釣りの原点